助産師力のアップデート～最新知識を取り込み、バージョンアップした助産師でいよう～と題して、2日間の日程で北海道・東北各地から助産師が集まって、研修会が開かれました。会場は、大町にある宮城県医師会館です。参加者は、8日151名、9日139名と会場がいっぱいになりました。

8日（土）は当会会長の挨拶から始まる開会式が行われ、日本助産師会　島田真理恵副会長の講演からスタートしました。

島田副会長の講演は、「日本助産師会ビジョン２０２５」に基づいた、これからの日本助産師会の活動目標と内容です。これからは、包括的な妊産褥婦ケアに向けた、スキルアップが求められるのだと思いました。

2題目の講演は「パーソナリティー障害を伴う母親への対応」と題して、医療法人社団成人　成仁病院　院長の春日武彦先生です。座長は、仙台医療センター附属看護助産学校　助産科教育主事　鈴木由美子先生です。境界性パーソナリティー障害について、病態から対応まで具体的な講演内容がとても興味深く、深く納得のいく講演でした。

 

3題目は、「産後クライシス～子育て夫婦のコミュニケーションを考える」宮城大学大学院　教授　塩野悦子先生です。座長は、東北大学大学院　教授　吉沢豊予子先生でした。

 

産後の夫婦の関係の変化から、子育てをする夫婦のコミュニケーションの方法を映像を使ってとてもわかりやすく解説してくださいました。会場も好反応で、これからの両親学級の内容が新しくなる予感がしました。

8日最後は、「各県が行う地域活動報告」です。座長は、宮城県助産師会　後藤あき子副会長です。東北6県の代表者が、各県の活動内容を報告しました。

宮城県からは青山幸恵災害対策委員が、仙台市と締結した「周産期福祉避難所への助産師の派遣協力に関する協定」についてという題名で、Ｈ２８年4月20日に仙台市と締結した「周産期福祉避難所の運営に関する協定」から、各避難所に指定されている看護系学校に受け入れするための準備、避難所設置訓練までの経過から見えてきた今後の課題について、報告がありました。

活発な意見交換があり、助産師の意識の高さがわかりました。

8日の18:30からは、懇親会です。ホテルメトロポリタン・千代の間で開催されました。参加者65名でした。総合司会は、宮城県助産師会・横江紀子です。

余興は、コーロ・カナリーノの皆さんのきれいなコーラスと六軒丁睦の皆さんのスズメ踊りの演舞です。各県からも、楽しい余興がありました。

福島県助産師会です

岩手県助産師会です

青森県助産師会です

秋田県助産師会です

山形県助産師会です

六軒丁睦の皆さんのスズメ踊りです。素晴らしい演舞でした。

最後の5分は、参加者全員でスズメ踊りを踊りました。

メトロポリタンのお料理もとてもおいしかったです。

8日（土）の実行委員・協力委員の皆さんです。ありがとうございました。

2日目は、３題の講演です。１題目は、「ＧＤＭの周産期ケア」東北大学病院　糖尿病代謝科　澤田正二郎先生です。

座長は、東北福祉大学教授の三澤寿美先生です。

澤田先生の講演はとてもわかりやすく、助産師が知りたい情報がモーラされておました。質問にも、わかりやすくお答えいただきました。

 

２題目は、「周産期の乳がんの諸問題」東北大学病院の乳腺・内分泌外科分野准教授の多田寛先生です。

座長は、東北大学大学院　准教授　小山田信子先生です。

周産期に関わる乳がんの基礎から妊孕性の問題点と現在の治療方針について、詳しく講演いただきました。早期発見と治療が乳がんには大事である、そして妊娠した女性が乳がんになった場合の治療についての実際がとてもよく理解出来ました。

炎症性乳がんについて、質問がありました。助産師の観察力が、早期発見につながるのだと思いました。

最後は、ＣＬｏＣＭｉＰ®対象の「母体感染のリスクと対応」　東北大学病院　産婦人科　田中宏典先生です。

座長は、仙台赤門短期大学学長　佐藤喜根子先生です。

後半に、実際の胎児心拍モニタリングを読み、意見交換をしました。活発な議論がありました。

後藤あき子実行委員の閉会の挨拶です。

次年度は、山形開催です。ぜひご参加ください。

実行委員・協力委員の皆様、ありがとうございました。無事に開催できました。大変お疲れ様でした。皆様のご協力に感謝いたします（文責山口）